カトリック教会についての概説はカトリック中央協議会のサイトに詳しい解説があります。
日曜日のミサでは、信者による案内係がお迎えします。腕に腕章をつけているので、すぐにお分かりになると思います。「初めて来ました」と、案内係にお伝えください。御案内させていただきます。
ミサは、決められた式次第に沿って進められていきます。案内係に言っていただければ下記の冊子(キリストと我らのミサ、パンフレット、聖歌集)をお渡ししますので、参考になさって下さい(パンフレット以外はお帰りの際にはご返却下さい)。周りの信者も、ご説明、ご案内させていただきますので、お気軽にお声をおかけください。
聖堂を入ってすぐ右手に、聖水があります。信者はこの聖水を右手の中指に少しつけ、額→胸元→左肩→右肩の順に十字架のしるしをします(十字を切るとも言います)。
十字架にかけられ、死んで、葬られ、復活されたイエスを救い主として、また、父と子と聖霊の三位一体の神を、「信じています」ということを表すために、十字架のしるしをします。
(外部リンク)
ミサの進行の詳細は以下のとおりです。
式次第は「キリストと我らのミサ」の本をご覧ください。
集会祈願、答唱詩編、共同祈願等の一部の祈りと聖書朗読は「聖書と典礼」のパンフレットをご覧ください。
ミサには式次第が定められており、大きく5つの部分から構成されています。
1.開祭の儀
ミサの開始を宣言する鐘が鳴り、司祭団、侍者、奉仕者が入堂します。会衆はミサを始めるための歌を歌います。
ミサを始める前に心の準備をし、キリストに憐れみを求め、そして神の栄光を賛美します。
2.ことばの典礼
聖書から神の言葉を聞きます。3つの箇所(旧約聖書の朗読、新約聖書のキリストの弟子が書いた文書の朗読、キリストの事を書いた「福音書」)が朗読されます。各朗読の間に答唱詩編(聖歌)とアレルヤ唱を歌います。
朗読が終わったら、司祭(神父)が今日の朗読箇所や色々な事柄について解説(説教)をします。 その後で、自分たちが何を信じているか宣言し(信仰宣言)、教会信徒共同の祈り(共同祈願)を唱えます。
3.感謝の典礼
ミサの中心部分で、パンとぶどう酒を用いた儀式が行われます。そのパンとぶどう酒を信者の代表者が祭壇に運びます。そして教会の様々な活動のための献金も捧げられます。献金は強制されるものではありませんし、金額も決まっていません。写真のような献金袋が回ってきます。お済みになりましたら、隣の人もしくは後ろの席の人に渡してください。
司祭はミサの中心的儀式のための準備を行います。この儀式を通してパンとぶどう酒は、「キリストの体と血」そのもの、『ご聖体』に変化します。
4.交わりの儀
「主の祈り」を唱えます。この祈りは教会で最も大切にされている祈りです。そして教会の平和を祈り、全員で平和の挨拶を交わします。
そして、感謝の典礼でキリストの体そのものに変化したパン『ご聖体』を、信者全員が拝領します。これは「聖体拝領」と呼ばれる一番重要な儀式でミサのクライマックスです。キリストが仰せになった「これが私の体であるこれをとって食べなさい。これが私の血であるこれをとって飲みなさい、これを私の記念として行いなさい」とのお言葉通りキリストのご聖体を頂くため、信者が列を作って祭壇に進み、司祭から、ご聖体が手渡されますので、受け取って口に入れます。カトリックの洗礼を受けていない方は、聖体拝領できませんが、祝福を受けることはできます。どうぞご一緒に神父さまのところまでお進み下さい。
カトリックの洗礼を受けていない方は、神父さまのところまで行かれたときに、洗礼を受けていないことを告げていただき、手を合わせ頭を少し下げてください。
神父さまが、あなたの頭に手を置き(按手(あんしゅ)と言います)「神様の祝福がありますように」の言葉とともに神様からの祝福を授けて下さいます。もちろん、そのままお席にお座りになっていらっしゃっても構いません。
5.閉祭の儀
必要な場合には、短いお知らせがあります。
神は司祭の手を通して私たちを祝福してくださいます。キリストが天にお昇りになった時、弟子達に祝福を与えて、ご自分の教えと救いを人々にもたらすように、派遣されました。教会も、私達を祝福しながら、ミサが私達に与えたキリストを他人に与えるように、派遣します。主の平和のうちに、キリストの証人となるために、家庭、社会の中に生きましょう。神の祝福が日々の仕事の上にとどまりますように。